君の名は信者の私が「君の名は」と「この世界の片隅」へ色々言ってみるよ!

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2016年は間違いなく、近年まれに見る映画豊作の年であったように思える。

1月にはトムハンクスのブリッジオブスパイ。
2月には取り残される男として板についてきたマットデイモンが火星に取り残されるオデッセイ。
3月には叫ぶ藤原の僕だけがいない街、広瀬すずのちはやぶる、俺が好きなクリスチャン・ヴェイルのマネーショート。
4月にはレヴェナント。デカプリオが際立っていた。
5月には俺の上司が好きなHIGH&LOW(上映日に観に行く)
6月にはメタでメタなアウトローデッドプール。
7月には我等が庵野のシン・ゴジラ。
8月には君の名は。
9月蟹(声)の形、10月インフェルノ、11月この世界の片隅に。


12月に俺の血であるスター・ウォーズ ローグワンも上映されるわけだが、間違いなく近年まれに見る映画の豊作であったと言ってよいとおもう。

比較的私は映画が好きなほうだ。
昨今、なんとなく映画業界、とりわけ新作を映画館で観る文化自体若干の停滞を感じていた。
大衆がコストパフォーマンスを気にして(時間と金の面で)映画館で観に行かない。
映画館自体も配給される側だから、コンテンツとしての質を上げることは出来ない。

なんとかエンタメとして見せようとして、IMAXはじめ混迷する時代に迷える子羊と化していた。


そこに、邦画が熱を灯した。

印象的だったのがシン・ゴジラ。

私はそこらへんにいる映画が好きな一般人なので、映画論が分からぬ。
もしかしたら、きちんとそういった勉強をすれば面白いのかもしれないが、
日本映画の侘びさびと言うか間延びしているというかテンポの悪い作品がどうにも苦手だ。

邦画で一番好きな作品は多分おくりびととかになると思う(あれをAV監督経験者が撮るのは凄い:D)

そんな私が、庵野が監督を行っていると言うミーハーな理由で邦画を観に行き、
普通に面白がった。

彼女と群馬に旅行(ビジネスホテルに泊まってゆっくりした)に行ったときに観たシン・ゴジラ。

官僚映画と言うべきか、エヴァの実写版と呼べばいいのか、概要はもとより内容があまりにも
面白かった。

普段見れないものを非常に心地よいテンポで流してくれた。
在来線爆弾に笑った。

非常に痛快な良い映画だった。
近年、あまり映画が面白くない時代であったため、今年一番の映画は
シン・ゴジラになるんじゃないかなーなど思っていた(デッドプールはあんまり面白くなかったので)

そこに、新海誠が風穴を開けに来た。

君の名はである。

近年まれに見る大ヒット。
映画業界が隆盛のきわみを見せていた時代に作った数々の金字塔をちぎっては投げ千切っては投げ。

映画の内容そのものも私は大好きだし、そんな大好きな映画が快進撃を成している姿を見るのは、
非常に痛快であった。

そして、12月30日に、この世界の片隅にを観に行った。
面白かった。

世が世であれば、恐らく対比されることは少なかったのであろうが、同じ年にこれほどまでに
話題として事欠かない映画が二つ上映されてしまった。

世の知識人、評論家諸氏は見逃さなかったのである。

時代の寵児とも言うべきこの二つの映画を議論のテーブルで戦わせた。

キネ旬をはじめとして、色々な論評の中で、

この世界の片隅1位

君の名は 選外



こんなような結果になっているように思える。

そして、そのランキングの中に、いかにも脳内空っぽにして観る様な映画が入っている。
君の名を選外にしてそれはなかろうもん、とも思えるが、そこは個々人の酌量の範囲なのでとやかく言えず。


であれば、単純な素人の私は、純粋にどちらが面白いのかを論じてみようと思ったわけです。

前述終わり。


どちらが面白いか?と問われてしまえば、私は君の名はを推す。

理由としては、純粋にSFっぽい話が好きだから。
あと、人の想いでタイムスリップしたり、どうしようもない未来を打破する話が好きだから。

マトリックスとか、ネオの想いだけでトリニティを救うし(リローデッド)、救世主としてソースに行かなかった救世主が
デウス・エクス・マキナと手を取り、肥大化したマトリックスの意識であるスミスを打ち砕き、全人類を救出するし。

シュタインズゲートとか、たった一人の女の子を救うために肉体と精神の死を隣に置いてタイムトラベルの末に
クリスちゃんを救出するし。

まどかはほむらちゃんの想いを背負って概念に昇華するし。

俺自体が、そういう人の想いでなんとかするっていうご都合主義的な話が大好きだから、
単純な、どっちが面白いか、どっちが好きかって言う話をすれば、やっぱり君の名は、に軍配が上がるわけですわ。


ただ、この世界の片隅には、そういうものでは計れない何かを感じたのも事実。


彼女と観に行って、その後色々論じたんです。

テーマが何かとか、どういうことを言いたかったのかとか、どこが面白かったかとか。

俺達がたどり着いた結論として、戦争とか、大勢に左右されてしまう民間人とかではなく、
純粋に生活をする楽しみを論じたいんじゃないかな、ってところに落ち着きました。

この話は、第二次大戦太平洋戦争の渦中で翻弄される様を描いておりますが、
映画の中ではしはしに描写されるのは、生活の楽しみ方とかである。

たとえば着物を上手く断ち切って嫁ぎ先の小姑に気に入られようとしたり、
家族のために美味しいご飯を作ってあげたいからと試行錯誤したり、
たまに忙しい生活の合間に趣味で絵を描いたり。

勿論、戦争の悲惨さとかそういったことを伝えたいってものはあると思うし、
そういう描写も多い。

ただ、それよりかは、普通の人の生活ってちょっとした工夫で楽しめたりとか、
そういったことを言いたかったのではないかと思う。

で、この映画は非日常の世界をベースにしてはいるけど、
日常の生活を写していて、その楽しみ方を繊細に細かく描写していると感じた。

逆に君の名は、日常の世界をベースにしているけど、
まるっきり非日常で翻弄される人たちを描いている。
それは繊細とは言えず荒削りで、非常にドラマチックだ。

結局、物語として、日常が好きか、非日常が好きかってだけの話のように感じます。

で、お互いがお互いのベクトル上では非常に傑作だと思います。

日常アニメとしてこの世界の片隅の完成度は高いし、
非日常アニメとして、君の名は圧倒的なエンタメ。

そんなもんじゃないかと思うんですよね。

多分、スター・ウォーズとプラダを着た悪魔を比較する人は少ないと思うんですよ。
その次元のお話だと思いました。


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